
頼くんとヨリを戻すわけには!(デザート)
©︎旗谷澄生/講談社
「⏤⏤だから早まんなよ。勝手に他のやつと付き合うな!」大学に合格し、上京してきた初帆。これからキラキラの大学生活…かと思いきや、アパートの隣人になったのは、中学時代に気まずい別れ方をした人生唯一の「元カレ」で…!?
(パルシィより)
第6話では、頼くんのアプローチに流されまいとする初帆の極端な行動に、
頼くんが振り回されてしまいます。
頼くんの普段見せない表情に切なさが募る第6話です!
友達の提案と切実な願い…第6話あらすじ
\前回のあらすじ/
同じ傘には入れない
頼からもらったイヤリングをつけずに出かけた初帆。
そこに初帆に合わせて頼が家から出てくる。
頼は、初帆がプレゼントをつけていないことに気づき、
信号待ちで髪を耳にかけて確認した。
初帆はブワッと込み上げる恥ずかしさから頼を傘で遮り、
「距離感おかしすぎる」
と強く拒否。
前夜にプレゼントを喜んでもらえたと思っていた頼は、
突然の拒絶に呆然とする。
放課後、映画研究会の部室で、頼は初帆に
「そんなに俺のことが嫌いか」
と尋ねる。
「このままおかしな距離感続けられたら本当に嫌いになるかも」
と初帆に言われてしまった頼はひどくショックを受け、
ブランケットにくるまって不貞腐れてしまう。
頼に先輩たちの同情が集まる中、
初帆は隣にいた志門と、
彼の過去や絵の才能について親密に話始める。
頼はブランケットの陰から、
二人の様子をじっと見つめていた。
帰り道、雨が降り出し、
傘を部室に忘れた初帆は立ち往生する。
買うか迷っていた初帆の状況に気づいた頼は
「ん」と言って自分の傘を床に置き、
雨の中を走って帰ってしまう。
頼を濡らすつもりはなかった初帆は、
「待って!?買うからっ」
と傘を持ち、必死で彼を追いかける。
走る最中、振り返った頼はニヤッと笑った。
「なんで今私が追いかけてんの」
と悔しさが募り、彼のペースに振り回される自分に
苛立ちを感じる。
息を切らし頼の部屋の前に着いた初帆に
びしょ濡れの頼は
「…誕生日プレゼントさ、重かった?嫌な気持ちになった?」
と不安そうに問いかける。
「…初帆、俺のこと嫌いになんないで」
真剣な眼差しで初帆を見つめた。
さらに頼は、初帆と志門の関係性を気にしており
初帆が志門をただの友達と言うと
「じゃあ俺とも友達になって」
と頼んだ。
「絶対楽しくする。初帆のこと笑わせるから。一番の友達にして」
と言う真剣な言葉に初帆は戸惑いつつも
「わかった、友達ね」
と頷く。
初帆に追いかけられたことに「グッときた」と
笑う頼に、初帆はまたも振り回されながら
「友達」という新しい関係に困惑するのだった。
【ネタバレ】頼の切実な戦略…第6話3つの見どころ
第6話は、頼くんのペースに飲まれかける初帆の葛藤と、
それに対する頼くんの決意と戦略が浮き彫りになるエピソードです。
初帆の「防御」が生んだ頼の弱音
この話の導入となるのは、頼くんからもらったプレゼントを前に、
自分が絆されかけていることに気づいた
初帆の必死の抵抗です。
頼くんの思い通りになるまいと、
初帆は物理的な距離を取ることを要求し、
「距離感おかしすぎる」「3メートル離れて」と強く主張。
さらに部室では、
「このまま続けたら本当に嫌いになるかも」
という言葉で、頼くんの強引さに釘を刺します。
いつもの余裕を失い、不貞腐れる頼くん。(ここ可愛かった)
初帆の強い拒絶は、頼くんの自信を初めて揺るがし、
後の彼の行動のきっかけを作ります。
この「嫌いになるよ」という言葉が、
頼くんの心に大きな危機感を植えつけたのです。
雨の中で交わされた「優しさの攻防」
初帆の厳しい拒絶の直後に訪れるのが、雨のシーンです。
傘を忘れた初帆は、頼くんに入れてもらうことを
「自分から距離を取ると言った手前ダメだ」
と思いとどまります。しかし、
それに気づいた頼くんは、自分の傘を初帆に置いて行き、
自分はびしょ濡れになって帰ります。
頼くんを濡れさせたかったわけではない初帆は、
罪悪感と焦りから必死に頼くんを追いかけます。
この追いかけっこは、初帆の「振り回されたくない」という意思に反し、
再び彼のペースに引き込まれる瞬間です。
傘を置いていくという余裕ある優しさを見せ、
頼くんは言葉以上に初帆の心を揺さぶったと言えます。
「友達になって」に込められた切実な願い
そして第6話の最も重要なシーンは、頼くんが初帆に見せる2つの表情です。
まず、びしょ濡れの頼くんが
不安そうに漏らす「俺のこと嫌いになんないで」という一言。
いつもの“覇王”の仮面を脱ぎ捨てた、この切実な願いは
彼にとってどれほど初帆の存在が大切かを示す、胸を打たれるシーンです。
次に、この不安を解消するために頼が繰り出すのが、
「俺とも友達になって」という予想外の提案です。
「一番になる。笑わせる」と宣言した頼くんの
真剣な眼差しは、友達という名目を利用して
「絶対に初帆の心を掴む」という
彼の揺るがない決意を表しているのではないでしょうか。
「友達」という新しい関係が、どう進展させるのか、期待が高まるラストです。
【徹底考察】なぜ「友達になって」と言った?

頼は初帆に復縁を望んでいたはず。
なぜ友達になりたかったのでしょう?
第6話の状況から見て、以下の理由が考えられます。
1.初帆の拒絶と「嫌い」という言葉への危機感
2.志門の存在を意識したから
3.まずは心を許してほしかったから
初帆の拒絶と「嫌い」という言葉への危機感
これが一番大きな理由でしょう。
強烈な拒絶を受けたから
初帆が「3メートルは離れて」「距離感おかしすぎる」
と強く抵抗し、さらに部室で
「このままおかしな距離感続けられたらほんとに嫌いになるかも」
と告げました。
この「嫌いになるかも」という言葉は、
頼くんにとってかなりのショックでした。
嫌われたくないと懇願した直後だから
頼くんは、傘の件で初帆に追いかけられたあと、
「初帆、俺のこと嫌いになんないで」と
切実な本音を漏らしています。
彼にとって、初帆との関係が
完全に断たれること、嫌われることが
最大の恐怖だったと言えます。
志門の存在を意識したから
部室で初帆が志門と楽しそうに話し、
志門の芸大受験挑戦の過去に感動する様子を、
頼くんはブランケットの中から見ている場面がありました。
ライバル視(?)の意識
「俺より志門の方がいい?」と質問し
初帆が「志門くんは友達」と答えています。
志門とは「友達」として自然に接している初帆を見て、
「元カレ」として強引に迫るよりも、
「友達」という土俵に乗る方が、
初帆の隣にいられる、受け入れてもらえる
と考えたのかもしれません。
「友達」なら距離を詰めやすい
「元カレ」としてヨリを戻そうとすると、
初帆ちゃんは警戒し、必死に拒否します。
しかし、「友達」という名目であれば、
距離の制限を設けられず、正当な理由で
初帆の近くにいることができます。
まずは心を許してほしかったから
過去に気まずい別れ方をして、
連絡も取らなかった時期があるため、
初帆は頼くんに対して強いガードを張っています。
頼くんは
「友達だったことないだろ」
「絶対楽しくする。初帆のこと笑わせるから、一番の友達にして」
と言っています。
これは、かつての失敗を繰り返さず、
まずは安心できる関係を築くことから初め、
初帆の笑顔を取り戻したいという
彼の誠実な気持ちの表れだと解釈できます。
つまり、頼くんにとっての「友達になって」は
「嫌われたくない」
「絶対にそばにいたい」
という切実な願いを、初帆が受け入れやすい「友達」という形に変えて
提示した、彼なりの新しいアプローチだったと言えるでしょう。
頼くんはどう動く?今後のアプローチを3つ予想してみた
頼くんはこれまで
「強引な接触」
「特別感の演出」
「環境を利用したアピール」など、
ロマンチックで直接的なアプローチを仕掛けてきました。
しかし、第6話で初帆に
「嫌いになるかも」とまで言われ、従来の
「強引に押す」戦略が限界を迎えたことを悟ったと言えます。
そのため、「友達になって」という新たな関係をスタートさせた頼くんは、
今後は初帆の警戒心を解くことを最優先にした、
より巧妙で内面的なアプローチにシフトする可能性が高いです。
新しい「友達」としての頼くんが取るであろうアプローチを
3つの方向性から予想してみました。
1.「一番の友達」としての安心感と特別感の強調
2.初帆の「理解者」となる内面へのアプローチ
3.隙をついた「友達の枠を超えた」不意打ち
「一番の友達」としての安心感と特別感の強調
頼くんは「一番の友達になる」「笑わせる」と宣言しています。
これは、これまで初帆が避けてきた「元カレ」という
関係性から抜け出し、「安心できる人」としての
地位を確立しようという意図が感じられます。
無害な距離感での接触
恋人ではない「友達」としてなら初帆の警戒心が緩むため、
より自然な形で日常に入り込もうとするでしょう。
例えば、サークルやアパートでの日常会話、
時には志門も交えた「友達の輪」の中で、
さりげなく初帆を優先する行動を取ることで、
特別な存在であることをアピールするかもしれません。
「笑わせる」を通じた心の距離の短縮
宣言通り、初帆を笑わせることに重点を置くはず。
これは、過去の気まずい別れで初帆に負わせた心の傷を癒やし、
「頼くんといるのは楽しい」というポジティブな感情を上書きする狙いです。
初帆の「理解者」となる内面へのアプローチ
志門が初帆に好きな映画を勧めるなど、
初帆の興味や関心を掘り下げようとしたのに対し、
頼くんもより深い共感を示そうとしそうです。
真面目な姿の開示
これまでの自信過剰な態度とは裏腹に、
自分の悩みや、中学時代に初帆を避けてしまった理由など
デリケートな過去について真剣に話すことで、
初帆に「頼くんは変わった」という印象を与えさせる作戦。
学業や大学生活のサポート
初帆が困っている時に「友達」としてスマートにサポート。
頼くんの能力や頼りがいを示すことで特別な存在として信頼感を築こうとするかも
隙をついた「友達の枠を超えた」不意打ち
「友達」という安心感を与えつつも、
時折、恋愛のドキドキを仕掛けることで、
初帆の感情を揺さぶり続けます。
意図的な距離感のミス
「友達だから」という名目で、あえて顔を近づけたり
髪を触ったり、一瞬だけ恋人時代のような甘い行動を混ぜ込みます。
初帆に「友達なのに…」と混乱されることで、意識させるでしょう。
『頼くんとヨリを戻すわけには!』第6話まとめと無料で読む方法
第6話では「友達」という新しい距離での心の攻防への突入しました。
頼くんの切実な願いと、初帆の揺れ動く感情が、
今後の物語を大きく動かしていくことは間違いありません。
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いかがでしたでしょうか?
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